身近な環境問題:田んぼの減少

環境問題には大きいものから小さいものまで、いろいろなスケールのものがあります。オゾンホールや地球温暖化のような地球規模のものから、身近な自然環境の変化まで様々です。
地球環境は互いにつながって全体を形作る有機的なものなので、スケールの大小に関わらずすべての環境問題はひとりひとりの生活と関係があります。とはいっても地球規模の環境変化については実感しにくく、自分事としてとらえにくいという問題があります。一方、身近な環境の変化については五感を通して直接に体験できます。身近な環境の変化を体感することで、地球規模の環境保護についての関心を深めることができます。
身近で感じることのできる環境変化のひとつが、田んぼの減少です。田んぼは人工的な環境ですが、高温多湿な日本の自然環境をうまく反映したビオトープでもあります。田んぼは水がめのように水をため、多くの水生植物・動物の住みかです。田んぼを渡ってくる風は体幹的にはっきり感じられるくらいに涼しく、田んぼ周辺は夏の気温上昇が抑えられることも分かっています。
その田んぼが今だんだんと減り、コンクリートで固められた土地へと変貌している地域が日本各地にあります。これは身近な環境の変化ですね。田んぼという日本古来のビオトープが減っていることに目を向けることで、環境保護の意味を体感的に理解できるのではないでしょうか。